夫からの誕生日プレゼントのレース刺繍☆
2016年 05月 12日
ただ、娘が昨晩から39度の高熱を出しているので、今日の外食予定はキャンセルかな。。。
さてさて、今日ご紹介するのはとっても素敵なレース刺繍。猫好き&子供好きのオーナーさんがいる素敵なアンティークショップで見つけて取り置きしてもらい、一昨日、夫に誕生日プレゼントとして購入してもらいました。
200年前の1814年にイギリスの学校で10歳の少女が家庭科の授業で刺繍したアダムとイブをモチーフにした作品、の博物館展示用の写真!を額装したもの。
本物と見まごうばかりのクオリティーで、最初は本物かと思いました。でも本物はお値段が一桁違って、全く手が出ないので写真でちょうどいい感じです。
オーナーさんはこのアンティークショップを初めて32年(私と同い年!!)の70代らしき、エレガント&パワフルで素敵な女性なのですが、その前は学校の先生をしつつアダムとイブをモチーフにしたアンティーク刺繍を収集していたのだそう。毎月約1000ユーロほど支出して、高価なアンティーク刺繍をコレクションしていて、「アダムとイブの刺繍」というカテゴリーでは世界で一番古い刺繍も所有しているんだとか。(見せて頂きましたが、確か1600年代のもの。)
アンティークのレース刺繍コレクションを博物館で2回も展示したことがあるそうで、この写真も25年前の展示会の時のもの。品質にこだわって印刷したので、そのまま額装してショップにディスプレイしていたんだとか。ということは、こちら自体もヴィンテージですね。
こちらの本物を初め、イギリスの作品も有名なロンドンのオークションハウスのクリスティーズで購入したりして、いくつも所蔵しているそう。クリスティーズで取引されるようなレベルのものなので、蚤の市で見かけたりするアルファベットや数字のサンプラーの刺繍(こちらもほのぼのとしているので好きですけど♪)とは違い、芸術性も高くお値段も高い!
「楽園」というタイトルで、上半分にはアダムとイブ、リンゴの木に蛇、という楽園モチーフが刺繍され、下の真ん中には学校、両脇には自分の家がモチーフとして刺繍されています。一番下には、「1814年にSileby Schoolで10歳のMary Ballが作った」と記されています。10歳でこれだけの作品が作れるんですね。
当時の家庭科の先生は宗教の先生を兼ねていたことから、アダムとイブをモチーフにした作品を生徒に刺繍させていたのだとか。学校や自分の家を刺繍する、というのもよくあったそうで、それだけの小さな作品もオーナーさんはいくつか所有していたのだそう。
そして、数年前にイギリス人女性がこの店の前を通りかかり、ショーウィンドウにディスプレイされていたこの写真の下の小さなSilebyという文字を見つけ、「私はこのSileby出身なんですけど・・・」とオーナーさんに話しかけたそう。オーナーさんもビックリして、Silebyと刺繍された小さな作品(学校と家の刺繍だけの小作品でお値段もまだ手が出るもの)を見せると、その女性も大喜びして数作品を自分用と、地元の幼馴染用に購入してくれた、というエピソードをオーナーさんが嬉しそうに話して下さいました。
今ではこのSileby Schoolは学校としてではなく、レストランとして使用されているのだとか。まだ残っているなんて、さすがイギリスですね!!
私がこの写真を購入したことでオーナーさんも懐かしくなりインスピレーションを得たそうで、この秋にはお友達とSilebyへ旅行してこのレストランで食事をする計画を立てているんだとか。「もう航空券を予約したのよ~。」とウキウキと話して下さいました。アンティークはただ購入するだけでなく、こういったエピソードもあるのが素敵なんですよね~。
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by sutekidoitsu | 2016-05-12 22:49 | アンティークレース