ブレーメンの風習!未婚男性、30歳の誕生日☆
2011年 11月 29日
ブレーメンのクリスマスマーケットを訪れましたが、実はクリスマスマーケットはメインの目的ではありませんでした。メインはマーケットの側の「ブレーメン大聖堂」だったんです!
こちらは大聖堂の扉の前です。賑わっていますね。これは彼の卓球協会の仲良しグループの集まりです。(卓球協会についてはオクトーバーフェストの記事でも触れましたね。)
そして、青いコスチュームの男性Hさんがこの夜の主役でした。Hさんはこの前の日に30歳になったばかりの卓球協会のメンバーです。
ブレーメンでは、30歳の誕生日を迎えて未婚の男性は、罰として、ブレーメン大聖堂の扉の前を掃除しなければなりません。もちろん、罰ということで、友達や仲間が全部オーガナイズして、仮装のコスチュームも決めるのが一般的です。
ブレーメンだと大聖堂の前を掃除するそうですが、ハンブルクだと市庁舎前を掃除するようです。ドイツ各地で様々みたいですね。ノルドライン・ヴェストファーレン州から来た人は、こんな風習知らないと言っていたので、もしかしたら北ドイツだけなのかもしれません。
(とある小さな村では、さらに40歳でも未婚の男性は、ロバに後ろ向きに乗って村中を一周する罰があるのだとか。これはちょっとかわいそうな気もします。)
まあ、現代ドイツの平均初婚年齢は男性が31、8歳、女性が29歳ということで、半数以上が未婚で30歳を迎えるので、ワイワイ騒ぐパーティーの一環という側面もあります。また、カップル社会のドイツでは、結婚はしていなくても長年お付き合いしているパートナーがいるというのも普通ですし、ノリの良い男性が周りに促されてするという感じかなあと思います。現に、ビールやシュナップスを詰め込んだ小さな台車を引きながら歩き、皆ビールを飲んでいます。
ということで、このHさんも一年間お付き合いしている彼女はいますが、結婚はまだなので仮装をして掃除に挑みました♪この彼は小さめの男性なので、仮装は「スマーフ」というかわいらしいキャラクターです。
ビール瓶のフタをあえてばらまくのが一般的です。そして、彼は歯ブラシでフタを掃除します。
写真の右上、大聖堂の扉が白く汚れているのが見えますか?
こちらは・・・
女性バージョンの風習です。同じように30歳で未婚の女性は、大聖堂の扉の持ち手を掃除しなければなりません。あえて、歯磨き粉のような白いもので汚します。
そして、男性は純潔な乙女にキスしてもらえるまで、女性は純潔な男性にキスしてもらえるまで、掃除し続けなければなりません。
が、現代では大聖堂にきちんと申し込み、一人につき30分間しか許可が出ないので、時間が来ると友人達が、若い女性を探しまわり、皆で掃除もします。「純潔」ということで、大体、当たり障りの無いように小学生くらいの女の子にお願いして、ほっぺにキスをしてもらいます。
この彼は中学生くらいの女の子グループにキスしてもらいました。彼女達にはお礼にチョコレートを配っていました。
ちなみに、同じように大聖堂の扉を掃除していた女性は、5歳くらいの男の子からキスしてもらっていました。
この風習は大聖堂の許可を取って、お礼に「寄付」をするという形になっています。なので、最後に皆で一人3ユーロくらいの寄付をしました。
側でずっと見ていた小学校高学年くらいの男の子3人も、寄付をしてくれました。この子達、口調はちょっと突っ張っているけど、根は素直な感じの子達で、なんだか微笑ましかったです。
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by sutekidoitsu | 2011-11-29 07:05 | ドイツ生活